九州旅行最終日は、学問の神様にお祈りを。
西へ!九州の旅バックナンバー 唐津ばよかとこ!編 邪馬台国の残り香・吉野ヶ里遺跡編
佐賀を飛びだして、福岡・太宰府に行ってきました。太宰府は菅原道真が左遷され最期を迎えた場所であり、平安時代には西国の拠点でもあった土地で、九州の中でも歴史的に重要な場所の1つです。ちなみに当時の地名として表記する場合は「大宰府」ですが、今では「太宰府」という名称が使われているそうです(Wikipedia曰く)。
その代表的な観光地である太宰府天満宮は、菅原道真を祀ったいわゆる「天神さん」の神社で、現在は学問の神様として有名です。福岡出身の友人は、大学受験前に色んな人から太宰府天満宮のお守りをもらい、無事大学に合格したそうで、ご利益もばっちりです。いや、その子がただ頭が良かったのか。
ちなみに京都にも「北野天満宮」という、同じく菅原道真を祀った天満宮があります。僕も大学受験の直前にお参りしましたが、受験に失敗した苦い記憶があります。努力もせずに神様を頼りすぎるのはよくありませんね。
ではどうぞ!
唐津に別れを告げる。
3日目も晴れ。なんて運がいいんでしょう。
11時発のバスに乗る前に、唐津の市街地を少し散歩しました。唐津は寺社仏閣の多い街で、友人の住む家の程近くにはとても不思議な通りがありました。
なんの変哲もないただの住宅地なんですが、この通り沿いに小さなお寺がずらーっと並んでいるんです。
浄土宗のお寺に、
こちらは確か曹洞宗。その隣には臨済宗のお寺があり、さらにその隣には日蓮宗のお寺が。
私は仏教徒ではないので詳しいことはよく分かりませんが、城下町であり、宗教の文化も脈々と根付いている唐津の街からは、歴史の重みがとても良く感じられます。
市役所も程近くにあり、その裏には唐津神社という、それなりに大きな神社もありました。こんなところを毎日通って通勤する友達がなんとなく羨ましい。
唐津は文化的にもかなり魅力のある街で、近くには唐津焼の資料館や唐津くんちの博物館もあったりします。焼き物にしろ、くんちにしろ、九州ではかなり盛んな文化ではありますが、どちらも九州随一の知名度と規模を誇るもので、違う季節に来ると違う楽しみが出来たりもするのかなぁ、なんて思いを馳せながら唐津の街を後にしました。
賑わいのある太宰府天満宮
唐津から博多へはバスで向かい、そこから太宰府天満宮へは西鉄に乗って向かいます。降り立った天神はすごい都会です。三越、大丸、パルコ、ビブレ、天神コア、イムザ、ソラリア…
東京や大阪でもここまでデパートが密集してるところってないんじゃないかな。福岡すごい。
西鉄博多から30分くらいで太宰府駅に到着します。電車の本数も多くてとても便利なところ。
駅前には一蘭のお土産屋さんがあります。無料でスープが試飲できるらしく、ちょっとした行列が出来ていたので、並んじゃいました。やっぱりおいしい。
店内には一蘭グッズが目白押しで、まあそこまで一蘭推す人いるかなぁ?とは思うんですが、レンゲやどんぶりといったラーメングッズだけに留まらず、コースターやTシャツまで売ってました。新しくフランチャイズやるときにはここで調達すればいいんだろうか。
そして参道です。歩行者天国の、道幅が広くて歩きやすい参道です。両側には和菓子屋さんやお土産屋さんが軒を連ねています。全長でも100mくらいとそこまで長くはなくて、まあまあすぐに天満宮の入口に着きます。
そしてこの参道には有名な太宰府スタバがあります。木の格子の外観が特徴的ですが、店内もかなりおしゃれだそうです。とてつもない人だかりだったので入店は諦めることに。ちなみにこのスタバは隈研吾さんという方が設計されたそうで、東京でも、浅草の観光案内所や神楽坂の「la kagu」、丸の内の「KITTE」のデザインも手掛けていらっしゃるようです。
入り口です。なかなかシックな感じで良いですね。
鳥居をくぐったところに行列が出来ていて、何事?と思って並んでみました。ミーハー精神万歳。
御神牛という牛がいました。身体の悪いところを触ると治る効果があるので、頭をいっぱい触っておきました。ちょっとは頭良くなればいいのですが。(見苦しい写真ですいません…)
境内には池があり、本殿へは太鼓橋を渡っていきます。
来ました。とても立派な本殿です。友人曰く、普段ではありえないくらいの行列が出来ていて、やっぱりシルバーウィークのお出かけスポットとしても人気なんだなぁ、というのを実感しながらお祈りをしました。
そして、ここまで来たらお守りを買っておかなきゃ、と思い、学業成就のお守りも買いました。お守りを買うことで勉強に励めればいいな、という前向きなスタンス。来年こそ通訳案内士に合格したい。
太宰府天満宮 参拝時間 6:30~19:00 (秋分の日以降)
天満宮だけじゃなかった!光明禅寺
せっかく太宰府まで来たのに、天満宮だけしか行かないのはもったいないので、近くにあるお寺も訪れてみました。お寺と神社って大体隣接してますよね。
天満宮から一番近い(であろう)、光明禅寺というお寺に行ってきました。枯山水の庭が美しく、特に紅葉の季節は一層美しさを増すようで、福岡随一の紅葉スポットになっていると聞きました。
大宰府光明禅寺の紅葉(2)♪ posted by (C)k-maru
これは行ってみたいなぁ。鎌倉や京都にも美しい紅葉のスポットがたくさんありますが、このお寺も小さいながら全然負けてなさそうです。そういや去年は鎌倉に行ったなぁ。
関連記事 晩秋の鎌倉・紅葉巡り ~北鎌倉・円覚寺から長谷寺まで~
ちなみにシルバーウィークだとこんな感じ。枯山水と苔という、ありそうであんまりない組み合わせも素敵です。後ろは山になっていて、庭と自然の境目のない、いかにも日本らしいお庭。
太宰府はあんなに人が多かったのに、光明禅寺は人が少なくて、静けさの中、まったりと時間を過ごすことが出来ました。風も秋を感じさせる涼しいもので、外にいるのがとても気持ちのいい季節になりました。
光明禅寺 参拝時間 8:00~17:00 拝観料 200円
行列ツートップ「かさの家」「きくち」の梅ヶ枝餅を食べる
太宰府に来たら、名物の梅ヶ枝餅を食べない訳にはいきません。この梅ヶ枝餅も菅原道真にゆかりがあり、菅原道真の好物だったそうで、道真が亡くなった時に、梅の枝にくくりつけて墓前にお供えしたのが名前の由来だそうです。なので、名前には梅が入っていますが、梅の味は全くせず、あんこが入っている焼餅でして、とてもほっこりする味のお菓子です。
「きくち」という梅ヶ枝餅屋さんに入って頂きました。このお店は2階が喫茶になっていて、ドリンクとのセットで梅ヶ枝餅を頂ける場所になっています。それほど広くはありませんが、多くの方はお土産に買っていくだけなので、案外空いていました。かなりオススメです。スタバは世界中どこでも飲めるしね。
その後は別のお店で、お土産用の梅ヶ枝餅を買うことに。
見回して、一番行列の出来ていた「かさの家」で買いました。ものすごい列。15分くらいは待ったでしょうか。
こうやって参道らしく、日本らしい建物になっているのがいいですね。このお店では1個単位で注文でき、温かいものとお店で急速冷凍したものの両方を購入することができました。急速冷凍のものは、冷凍で3ヶ月程保存できるらしいですよ。テクノロジーはすごいです。
こちらも家に持ち帰って頂きましたが、やっぱりほっこりする味でした。かなりシンプルな味なので、お店による差があるかはあんまり分かりませんが、結構行列の長さに差があったので、もしかすると外れのお店もあるのかもしれません。ぼくの食べた2軒はとてもおいしかったので、オススメです。
さらば、九州。
太宰府をあとにして、天神に戻ってきました。天神は本当に賑やかです。綺麗なショッピングビルばかりですし、イマドキのお店が集っているので、買い物する分には東京より絶対便利です。
そして一番びっくりしたのが天神地下街。ここどこ?ってくらいオシャレな空間が広がっています。
黒を基調とした、洞窟みたいな雰囲気です。夜になるとライトもついて、よりオシャレになるようで、横浜駅のジョイナスや京都駅のポルタも最近新しくなって綺麗にはなったのですが、方向性が違うというか、この天神が一番雰囲気があります。キャナルシティにしても、福岡って高級感あるなぁ。
そんな天神をブラブラした後に、どうしても博多ラーメンを食べておかなければ!ということで、博多駅の「めん街道」に行ってきました。ここでは博多ラーメンのお店を中心に10店舗ほどが固まっていて、特に食べたいラーメンが決まっていない場合にはとても助かる場所です。
ぼくは「shin shin」というお店に入ってみました。名前も聞いたことのないお店でしたが、これがなかなかおいしい。福岡にしかないお店らしいので、まあ名前を知らないのも当たり前なんですが、豚骨ラーメンのわりにあっさりしていて、最後の方までおいしく頂けました。ちなみにぼくは関西人なので替え玉はしていません。
最後にラーメンも食べ、満足したところで福岡空港へと向かいました。さらば九州。
気がつくと、もう10日も前の旅行になってしまいましたが、佐賀も、太宰府も、福岡も、とてもいいところだなぁ、としみじみと思います。実は仕事以外で九州に行ったのは初めてだったのですが、次は長崎に行って、その次は大分と熊本に行って、その次は宮崎と鹿児島に行きたい。それくらい楽しめた旅になりました。
海外に行くと、観光地は全部まわらなきゃ!みたいな強迫観念に駆られますが、国内だと、まあそんな特別な場所なんてなくて、行ければいいなぁ、くらいの気持ちで回れるのがとても良かったです。
次に旅行に行けるのはいつになるのやら…
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