シルバーウィークです!この秋は友人を頼って、九州へ行ってきました。
私事ではありますが、先日、通訳案内士の筆記試験を受験しまして、九州は歴史的にも文化的にも重要な地域で、観光地もたくさんあるので、是非自分の目で見て、感じて、少しでも紹介できるようになれればなぁ、と思って、今回の旅を思い立ちました。
2泊3日の短い期間ではありましたが、佐賀・唐津、吉野ヶ里遺跡、そして太宰府天満宮と、有名どころを一通り回ってきました。実は私にとって、九州旅行は初めてでして、20代もそこそこにして、遅まきながら九州の魅力に気づくことになりました…
旅行記の第一回は今回の旅の拠点、唐津です!
玄界灘を臨む歴史の街・唐津
唐津は近世は城下町として、そして明治以降は炭鉱の街として栄えた佐賀有数の街です。また、福岡から空港線で一本、1時間半程で着くアクセスの良さもあり、最近は新興住宅地としても発展している(かもしれない)街のようです。
市内には日本三大松原の一つ、虹の松原や、再建された唐津城があり、それ以外にも至るところに歴史の香りが感じられる街であり、一方で、市街地を一歩離れると、朝市で有名な呼子があったりと、訪れるべき場所が多く存在する、観光に適した街でもあります。
昼過ぎに羽田空港を発つスカイマークに乗り、福岡空港までやってきました。福岡空港も、もう3度目なので慣れたものですが、今回は友人が空港まで車で迎えに来てくれました。ありがとう。
高速に乗って1時間くらいで唐津に到着します。そのまま市街地を通り抜け、最初の目的地へと向かいます。
呼子のイカはうまかっちゃん!
唐津から車で2~30分ほどで、呼子に到着しました。呼子は街というほども大きくないところで、海沿いにぽつりぽつりと集落があるような、そんなところです。朝市のあるエリアはちょっとした商店街になっているようですが、シルバーウィークの呼子はめっちゃ混んでいるんじゃないか、ということで、少し中心部から離れたお店に入ることにしました。
いか本家の別館です。駐車場からの景色が素晴らしかった。
豊かな自然の真ん中にかかる呼子大橋、とても立派です。
本家定食(確か)を頂きました。3500円。
お刺身をはじめ、いかしゅうまい、いか餃子、刺身、イカユッケ、いかの天ぷらと、超贅沢な定食です。ご飯もおかわり自由だったので、3杯いっちゃいました。まだ若いんじゃないかという自信を手に入れました。
何より凄いのが、イカの透明さです。店内にあるいけすからそのままとってくるので、脚はまだ動いているくらいの新鮮さで、普段食べるお刺身とは新鮮さが全く違いました。こんなにイカばっかり食べるのは初めてだったのですが、案外イケるもんですね。
店内はガラス張りになっていて、海が一望できるようになっているので、とても開放感がありました。遊覧船のジーラが通っている様子も見えました。ジーラは海中を見ることができるので有名らしいですが、乗るとかなり酔うらしいですね。でも、もし今度くることがあったら乗ってみたい。
絶景・浜野浦
お腹もいっぱいになったところで、車に乗ってもう少し遠出して、浜野浦まで行くことにしました。「浜野浦の棚田」は、山の斜面に沿って海まで棚田が連なっていて、それはそれは息をのむくらい美しい景色です。と聞いて行ってみました。
呼子から、外灯の全くない山道を進んでいきます。外灯のない道なんてスウェーデンにしかないと思ってましたが、日本にもあったんですね。僕が運転していた訳ではないですが、なかなかのスリルを味わえました。
5月くらいに行くと、こんな風に見えるみたいです。これはぜひ見てみたいなぁ。
ぼくたちが到着した頃には、既に夕日が沈んでいて、あまり雰囲気を味わうことができませんでしたが、どんな季節でも、昼間に見たらきれいなんだろうなぁ、というのが想像できる場所でした。
ちなみに、浜野浦は「恋人の聖地」でもあるそうです。恋人の聖地って。男2人で行きましたがなにか。
http://www.seichi.net/gotoseichi/
調べてみたら、恋人の聖地は134ヶ所あるそうです。川崎のラチッタも恋人の聖地なのか。乱発しすぎやろ。
夜の唐津散策。
そんなこんなで唐津へ帰ってきたのは夜の8時くらい。唐津城は夜10時までライトアップされていると聞いたので、とりあえず見に行ってみることにしました。
唐津城はちょっとした丘の上にあり、真っ暗な階段を登っていきます。お城の周りは舞鶴公園という公園になっているので、夜でも入ることができるんですが、全く人がおらず、なんとなく不気味な感じ。大津でもそれなりに人がいるのに、なんなんだろうこの静けさは…笑
玄界灘に面する唐津城からは、美しい海、虹ノ松原、そして市街地を眺めることができ、在りし日には、それはそれは美しい景色だったんだろうなぁ、と想像せずにはいられません。日本にもフィレンツェみたいなところがあれば良いのに。
そんな回想をしながら、市街地で飲むことに。
住宅地の一角に、本当にちょっとした飲み屋街があって、アーケードが取り壊されたアーケード街もあって、かつての繁栄を感じさせる、ちょっと寂れた雰囲気がなんとも言えません。そして、友人行きつけのバーに入って、お酒を飲みながら歌うクリスタルキングの「大都会」は、関西人のくせに自分が唐津人になったような気がして、歌いながらなんだかしみじみとしてしまいました。
こうやって唐津の夜は更けていく…
日本三大松原・虹の松原
二日酔いの身体を起こし、二日目も観光に出かけます。ハンドルの曲がった自転車を借りて。
どうやったらハンドルなんか曲がるねん、って思ったら、自転車で宙返りをしたそうです。50mを5秒台で走るスポーツマンは自転車に乗ってても宙返りができるのか(違う
二日目も運良く晴れ。東京はここしばらく天気の悪い日が続いていたので、青空が嬉しい。
まずは市街地にある旧・唐津銀行へ。この建物は、日本銀行や東京駅も設計した辰野金吾とその弟子、田中実による設計で、唐津を代表する近代建築です。辰野金吾は唐津出身であり、地元の人にとってはかなりのヒーローのようです。
赤と白のコントラストが辰野式建築の特徴で、唐津銀行もそれを踏襲したものになっています。
銀行内は立派に修復されており、今でも銀行として使えそうなほどです。無料で公開されている内部は資料館として、時にはイベントにも使われているようです。 駅からも程近いこの地域は、昔ながらの街並みが残る、非常に趣のあるところで、休みの日にぶらぶらするのには最適です。
次なる目的地へ自転車を飛ばして向かいます。
大通りを走っていても、遠くに唐津城が見えます。外をふらふらしてるだけでワクワクしてくる街ってそうそうないのですが、この唐津の街はワクワクします。本当にいいところ。
しばらく行くと、次なる目的地、虹の松原へと入ります。
虹の松原は「日本三大松原」の一つに数えられ、富士山の美しい静岡の「三保の松原」、海水浴で有名な福井・敦賀の「気比の松原」と比べると、少し地味なのかなぁ、と思っていましたが、唐津の虹の松原も立派な景勝地でした。
虹の松原のど真ん中を道路が通っているので、美しい緑に癒されますし、本当に爽快です。週末ドライブしに来たくなるくらいに爽快。車持ってないけど。
しばらく行くと、ちょっとした空地に「からつバーガー」の移動販売車が停まっていました。車自体もめっちゃおしゃれなデザインでイカしてるし、車の前にはベンチもあってちょっと食べることもできるので、お客さんでにぎわっていました。
僕はチーズバーガーを頂きましたが、こってりとしたソースとまろやかなチーズの組み合わせが最高でした。
松原の中には旅館やホテルがいくつか並んでいて、泊まることも出来るようです。リゾート気分が半端ない。そして、そのあたりには遊歩道もあって、さらに松原の奥深くへと入っていくことができました。
ただの林じゃなくて、これが松原だってのが日本っぽくて美しい。
そして海岸です。
4kmにも及ぶ松原は本当に圧倒的です。海、海岸、松原、そして大空。ほとんど人の姿もないこの景色を独り占めできるのは本当に贅沢で、10分くらいぼーっと佇んでいました。何百年も変わらずに存在するこの景色を見ていると、心がすーっと浄化されていくような感じがしました。
昼ご飯を前に、松原を離れます。
黄金色に染まる田園風景が秋を感じさせてくれます。小さい頃は当たり前だと思っていたこの田んぼの景色も、都内に住むと当たり前じゃなくなって、たまに見かけると嬉しくなります。早くリタイアしたいなぁ。
昼ご飯はちゃんぽんです。佐賀・武雄に本店を構える「井手ちゃんぽん」。佐賀では割と有名らしく、食べログでヒットしました。
普通サイズを頼んだのに、このボリューム。まさか佐賀で「天地返し」をすることになるとは思っていなかった。とてもおいしい。
初日~2日目の朝にかけての短い時間でしたが、唐津を満喫しました。
本当はもう少し長く滞在して、街中のカフェとかおしゃれなレストランとかにも足を運びたかったところですが、それはまた次回のお楽しみということで…
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次回の記事に続きます!
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では!
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