こんばんは、アブラハムです。今日は4月からの新居に行ってきました。部屋が広くなる!
昨日の記事の続きです。台南市街の観光スポットを訪れ、リキくんとの再会を果たしました。その後、古民家を改装したおしゃれカフェで一服をしていたところ。
日本と台湾のカフェの違いに驚いたり、中国語でカフェのお姉さんに話しかけたり(ナンパではない)と、がっつりお茶を楽しんでいたところだったが…
まさかの、アイスコーヒーを倒して零してしまった。えへ。
割と、えへ、とか言ってる騒ぎじゃなくて、おしゃれなことが災いして、ソファとかにもぶちまけちゃって、オーナーさんの顔、めっちゃ怖くなってる。でも、ごめんなさい、って中国語でどう言うか知らない。I’m sorryって連呼するけど、自分の発音で言っても、あんまりI’m sorry感が出ない…
対不起 ドゥイブチー
って言うらしい。ドゥイブチー。
自分に向けてコーヒーを零してしまったせいで、着ていたシャツはコーヒーまみれ。新しいシャツを買いに行くことになり、すぐ近くのTシャツ屋さんに駆け込む。正直、台湾で服買っても高いだろうなー、と思っていた。
しかしながら、意外なことに、280TWD(1000円弱)で、まともなTシャツが買えるではないか。ふんわり系の生地だし、丈とかも問題ない。日本だったら2990円とかしそうな代物。
なんとか動揺から脱して、カフェも閉店時間になったので、軽食を食べに行くことに。棺材板とかいう、揚げた食パンにクリームシチューが入った料理がおいしいと噂のお店。
クリームシチューとカレーの2種類あったので、両方試す。
そんなん美味しくない訳がないやん。シチューにパンを浸して食べるとおいしいっていう定説がある中で、なんならパンとシチュー、一緒に食べちゃえ、的な発想から生まれた料理だということは想像に難くない。台湾人のそういうとこ、好き。
中華っぽいスープも頂いてみる。酸辣湯に近いのだろうか。もしかしたら酸辣湯なのかもしれない。酸っぱいのと同時に、説明しようのない微妙な味もする。決して不味い訳ではないのだが、日本人的にはどうなんだろう…
無事、完食したところで、店を出る。
Hくんが薬局に寄りたいと言い出す。2日目にして腰をやらかしてしまう。湿布を買いたいそうだが、湿布のことを英語で伝えることが出来ない。確かに普段、湿布なんて使わないし、英語ではさらに使うこともなかった。こういう意外に身近なものが、まだまだ英語では伝えることが出来なくて、辛い。
とか思ったら、サロンパスで通じることが判明。笑
薬局に行くと、化粧品や医薬品等、かなりの数の日本製品が置かれている。しかも日本語まで書かれている。ちなみにサロンパスに至ってはアジア3ヶ国、どの国のコンビニでも売ってるくらいポピュラーな代物だった。
ちなみに、薬局のお姉さん、かわいかった。
それはさておき、満たされた食欲にも関わらず、今日も今日とて夜市へ。
武聖夜市へ。水曜と土曜の週2日しかやってないらしい。てっきり夜市は毎日やるものだと思っていた。駐車場からはニトリの看板も見える。
とりあえず食べ物の屋台からは離れてみる。弓道的なゲームがある。なかなか本格的ではないか。Hくん、武士の血が騒ぎ挑戦するも、あまりの難易度に景品を手に入れることは出来ず。
食べ物のエリアへ足を運ぶ。
屋外でこんな寿司売ってて、買う人なんているんだろうか。気温もそれ程低くないのに、こんなん食べたら絶対お腹壊す。屋台というだけで衛生面には問題があるはずなのに。
無難に揚げ物や炒め物を買って食べ歩く。キノコを揚げたやつ、おいしかったなぁ。
夜市の中にもテーブルがあるお店があって、歩き疲れた4人はここで料理を頂くことに。
蚵仔煎という、牡蠣オムレツといったような料理。牡蠣も若干怖いけど、これはなかなかの美味。もう1皿いけるぜ。いかなかったけど。
こうして2日目も食いだおれる。台湾人に腹八分目とかいう概念は存在しない。やつらは自分自身を徹底的に苛めつける。そうなると、スマートな台湾女子の生態が気になるところだが、それは次回への課題にしよう。
こうして台南を後にし、車で王くんの家へ向かう。その途中、是非寄りたいところがあると言って連れて行ってくれたのがここ。
仏光山という一大宗教施設。キワモノ臭が半端ない。戦後になってから建立されたらしく、そもそも近年になってそんなデカいものを作る必要性が我々日本人には理解しがたいのではなかろうか。
とはいえ、台湾人にとってはご利益のある宗教上の聖地。こちらも身を引き締めて参らなければ。
旧正月明け間もないからか、壮麗なライトアップがなされている。なかなか見ていて楽しい。テーマパーク感さえ漂ってくる。
謎のバルーンアートが道沿いに続いている。本当にここは宗教施設なのか?この先にメリーゴーランドとかあるんじゃないか?とかいう疑問は消えなかったが、疲労困憊のため、引き返す。
立派な建物の方へと進む。深夜のため、建物内部は通り抜けるだけしかできなかった。きっと何かが、ここにある。
そして、その建物の奥には…
大仏さんがいるではないか。実に20mくらいはあろうかという代物。そして照明のついた塔が並ぶ。このセンスは、日本のそれとは確実に一線を画している。塔自らが発光している。日本には全然要らないが、こうやって観光しに来ると、このキワモノっぽさもかえって神々しさが増して、美しく見えてくるではないか。
近くて遠い国、台湾。
この2日間で、この国のことが少しわかってきた気がする。祭りの精神。これに尽きる。楽しいこと、派手なこと、賑やかなことが好き。廟は派手だし、料理は濃い味付け。日本人が美徳とするものは、この国では通用しない。
そう考えると、さらに旅行が楽しくなってきた。
日本がどう影響を与えてきたのか、そういったことを知りたいと、最初は思っていた。だが、ここは海外なのだ。違う文化が根付く、全く別の世界。今、自分は、異国の地の、異国の風を吸って生きているのだ。そうやってまた1つ、世界の広さを肌で感じていく。
それが旅行の醍醐味。アイアムトラベラー!
そんな謎の昂揚感を覚えながら、車で帰路につくのであった…
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