ベテランの域へと突入し、安定感を増した1枚。
Album: Underworld
Band: Symphony X
Year: 2015
Country: USA
Genre: テクニカル・プログレメタル
Track List 1. Overture 2. Nevermore 3. Underworld 4. Without You 5. Kiss Of Fire 6. Charon 7. Hell And Back 8. In My Darkest Hour 9. Run With The Devil 10. Swansong 11. Legend
テクニカルメタルの重鎮、Symphony Xの通算9枚目となるフルアルバムです。活動期間は20年を超えているので、まだ9枚目かという印象ですが、ここ最近はリリースのペースもだいぶ落ち、前作「Iconoclast」からは実に4年ぶりの作品となります。
アルバムはダンテの「新曲」をモチーフに製作され、僕は詳しい内容は知らないですが、Symphony X特有のダークさとマッチしたシリアスで哲学的ともいえるアルバムになっています。
初期はネオクラシカル系の楽曲主体でしたが、7枚目「Paradise Lost」以降はかなりモダン感が増し、若手テクニカルメタルバンドにも通じるような音楽性を打ち出してきています。今作もモダンさが前面に押し出されていますが、マイケル・ロメオによるギターソロはネオクラシカル感もありますし、メロハー感の漂うマイルドな部分もある、やっぱりそんじょそこらのバンドには作れない作品を作ってきたなぁ、という印象を受けます。