東南アジア卒業旅行記~第7日・マレーシア・クアラルンプール


 

こんばんは、アブラハムです。新年度が始まり、いいともは終わり、増税されちゃいました。

まあそんなことはおいといて、旅行記を進めます。

 

3月3日

ついにやってきた。第2の国、マレーシア。クアラルンプールに滞在する。飛行機のトランジットの都合で、なんとか立ち寄ることが出来た。とはいえ、一晩泊まり、街を散策出来るのは数時間だけ。とはいえ、正直、マレーシアという国に興奮していた。

 

気候も空気も、全然違う。人種も、食べ物も。

 

マレーシアはほとんどの国民が英語を話せる。多民族国家なのである。ムスリムのマレー系と中華系を中心に、インド人、アラブ人、そしてバックパッカーの白人。

ここから先は、全くの別世界。日本文化の遠く及ばない世界。

 

正直、観光地らしい観光地というのはあまりないところである。しかし、それを補って余りある文化の違い、歴史の違いがある。何の変哲もない普通の街中を歩くだけで、不思議な体験をすることが出来る。

 

街に出る。中華街を中心に、文化の入り混じった、魅力的な街が広がっている。

 

KL1

 

まずはヒンドゥー寺院が姿を現す。僕にとって、初めてのヒンドゥー寺院。ヨーロッパにもなかったしね。スリ・マハ・マリアマン寺院というそうだ。この装飾がまず、興味を惹く。いったいこれはなんなのか。ヒンドゥー教の神様なんだろうか。繊細な彫刻が美しい。

中に入る。靴は脱いで、預ける。

 

KL2

 

派手な色使い。アジア人は派手な色使いが好きという傾向。インドらしいエキゾチックな雰囲気は、中華系や日本の宗教建築にはないものがある。

 

KL3

 

絵本で見たことのあるような顔。彫刻やイラストが礼拝堂を囲うように存在する。決して礼拝者が多い訳ではないが、なんとなく賑やかな感じがする。顔が多いからなのか。

ヒンドゥー教の礼拝の仕方も分からないので、とりあえず後にする。

 

同じ通り、実に30メートル程しか離れていない場所に、中華系の廟が建っている。

 

KL4

 

いったいこの国はどういうところなんだろうか。不思議な感覚に囚われる。異なる宗教がこれほどまでに身近にあって、そして、静かに佇んでいる。

 

少し考えてみよう。日本にも、もしかすると、こういうことがあるのかもしれない。今やキリスト教も市民権を得ているし、新興宗教と呼ばれる宗教も無数にある。そして、勿論日本には仏教と神道という、二大宗教がある。日本にいる限りは、宗教というものをあまり意識することはなく、むしろ、文化の一つである、という認識の方も多いのではなかろうか。

だからこそ、海外に出て、馴染みのない、こういうことに出会うからこそ、違和感を感じるのであって、同時に多文化が混ざり合った、マレーシアのような国に魅力を感じるのかもしれない。そういう風に考えれば、日本人であることは幸せなことなのかもしれない。逆に、こういう経験を通じて、日本人としての宗教観というものが自らの中で確立されていくのかもしれないし、宗教という、幸せも悲しみも生み出しうる、大きくて尊いものの存在について考えるようになるのかもしれない。

 

KL5

 

そのままチャイナタウンを歩く。

 

なんか、違う。

 

日本にも中華街はあるし、ロンドンなどヨーロッパにもチャイナタウンはある。総じてチャイナタウンには華僑がいるのであるが、この、クアラルンプールのチャイナタウンには、中国人の姿をそう多く見ることはない。露店で商売をしているのは、むしろマレーシア人なのだ。

 

かろうじて、吊るされた赤い提灯が、この通りがチャイナタウンであることを伝えてくれる。

 

そのチャイナタウンから程ないところにある、チキンライスのお店でランチを食べる。海南チキンライスという、日本のチキンライスとは全く異なる代物。ご飯は、チキンの煮汁で炊かれている。薄味だが出汁がきいていて、おいしい。チキンもあっさりとしていて、ついつい辛いものを食べがちな東南アジアにおいては、うれしい存在だ。

 

KL6]

 

なかなか有名なお店なのか、若干値は張るが、それでも日本で食べるランチに比べると断然安い。満たされたお腹に満足し、また街へと繰り出す。

そういやお土産らしいお土産を買ってないな、と思い、街行く人に尋ねてみる。すると、セントラルマーケットに行くといい、と言われた。マーケットとはお土産を買うところなのか?台湾の夜市や、ヨーロッパの食料品を扱うマーケットしか想像つかないのだが。

 

とりあえず、行ってみる。

 

KL7

 

なるほど、マーケットが観光客向けにリニューアルされているようだ。左の水色の建物がそれだ。中に入ると、小奇麗で若干よそよそしさまで感じる。マレーシアの良さがあまり感じられない。全体的に値段も高い。

とりあえず、自分用のマグネットを買ってセントラルマーケットを出る。

 

KL8

 

どうやらこのあたりは本当にKL(クアラルンプールの略)のセントラルのようだ。オフィスビルが立ち並ぶ。それでいて、歴史ある建築物も残っている。近代と現代までもが混じり合う光景は、少し異様だ。

 

そんなビルに囲まれるようにして、KLで最も歴史のあるモスクへと向かう。マスジット・ジャメだ。

 

KL9

 

なんと立派な建物なんだろう。この強烈な異教の香りが、胸を高鳴らせる。お寺、神社、教会、宮殿、台湾の廟と、あらゆる国であらゆるものを見てきたつもりではあるが、やはりムスリム建築は美しい。決して豪勢な訳ではないが、品がある。

 

KL10

 

ムスリム以外は建物の中に入ることが出来ないが、美しい配色の外観だけでも十分、楽しめる。なんとエキゾチックな雰囲気。美しいものに宗教なんて関係ない。

 

また歩き出す。旧市街は比較的コンパクトで、歩いていくことも出来る。ムルデカ・スクエアという、KL市民の憩いの広場へ向かっていく。

 

KL11

 

イギリス統治時代の建築物が立ち並ぶ。ヨーロッパにもなかなかないような立派な建物。

 

KL12

 

スルタン・アブドゥル・サマド・ビル。統治時代には非常に重要な建物だったらしい。時間がなく、ただ通り過ぎるだけではあったが、それにしても、立派だ。見ているだけで惚れ惚れする。

 

道路を挟んだ向かい側がムルデカ・スクエアだ。マレーシアの独立の象徴でもあるこの広場。クアラルンプール市民の憩いの場だ。

 

しかし、改修中。。。

 

KL14

 

本来は芝生が青々と茂る、美しい広場だという。是非、その時にまた訪れたいものだ。

 

 

KL13

 

ツーリストセンターに行く。何故か演歌が流れている。日本人観光客を誘致しようというのか。この建物自体も立派だが、内部には観光案内所だけではなく、ちょっとした歴史博物館も併設されていた。イギリスの統治時代から、戦前、そして日本が侵攻した時代、そして戦後、独立を迎える。こんな遠い地まで日本人はやって来て、そして大きな爪痕を残していったのか。罪深さを感じずにはいられないが、それと同時に、当時の日本人の勇ましさを感じずにはいられない。

 

クアラルンプールは変わり続ける。かつて激動の時代を迎えたように、猛烈な経済成長を進め、高層ビルが立ち並ぶ、アジアの中心へと。シンガポール、バンコクとともに、今再び繁栄の時代を築こうとしている。

 

そんな気概を感じながら、ツーリストセンターを後にする。もう一度、中華街へと向かう。

 

KL15

 

昼を過ぎるとさらに人が増えている。やはり、この街はエネルギッシュだ。現地人も観光客も、雑多に混じり合う。

 

Kl16

 

最後に、関帝廟へと立ち寄る。やはり中国人は多いようだ。

 

実質4時間ほどしか観光できなかった割には、クアラルンプールという街を楽しむことが出来た。しかしまだ、探求心は消えることはない。アジアのハブ空港としての顔を持つ、クアラルンプール空港をこれからも利用することがきっとあるはずだ。その際には、再び市街地を訪れようではないか。もっと贅沢な滞在にしてやる。

そう決心し、エアアジアの狭いシートに詰め込まれていくのであった。

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