4 / Soul Secret

4 / Soul Secret

 

直球のドラマティック・プログレッシブメタル。

 

Album: 4

Band: Soul Secret

Year: 2015

Country: Italy

Genre: プログレッシブ・メタル

 


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Track List

1. On The Ledge
2. Our Horizon
3. K
4. As I Close My Eyes
5. Traces On The Seaside
6. Turning The Back Page
7. Silence
8. In A Frame
9. My Lighthouse
10. Downfall
11. The White Stairs

 

プログレメタルは、評価が難しいジャンルです。Dream Theaterという絶対的なバンドがいて、数々のフォロワーバンドがいたり、また近年は、テクニカル系のバンドの人気が高まってきたりしています。一方で、プログレッシブ・ロック側から入り込んだ人もいたりするので、同じプログレメタルと言っても目指すものが違ったり、聴く側も好みがいろいろあったりして、なかなか難しいなぁと思うんです。

僕はドラマティックな音楽が好きなので、上に書いたような視点からは若干外れているのですが、まあ一通りのプログレメタルを聴いてきて、さらには自分なりに理想とするプログレメタルの曲を作ったりしてきたわけです。

 

そんな僕がSoul Secretを聴いて感じたのは、「正統派のプログレメタルだ!」ということです。というのも、Dream Theaterを意識したフレーズもそこかしこに散りばめられている一方、リフなんかはかなりヘヴィでテクニカル。それでいてプログレらしい全体的な世界観もあり、歌メロの抑揚もドラマティックな展開もたくさん詰まっているという。

 

決してメジャーなバンドではないと思います。ぼくもたまたまYouTubeで見つけたMVに一目惚れして衝動買いしてしまったというレベルです。笑

 

 

これを機に日本でも知名度が高まれば…と思っています。

 


 

#1はプログレメタルらしさが凝縮された曲。静と動、陰と陽を自由に飛び回り、モダンなヘヴィさとプログレッシブなおしゃれ感を散りばめたイントロだけで3分を超え、なかなか聴きごたえがあります。ギターの抜群のリズム感とドラムの小技の効いたプレイもいい。ボーカルも音程に若干の怪しさはありますが、柔らかい声質が浮遊感のある楽曲に見事にマッチしています。ハイトーンまでしっかり出せるのもポイントが高いです。クリーントーンのギターとピアノ系のシンセのパートが結構多くて、そこがおしゃれでアクセントになっています。

途切れることなく始まる#2はヘヴィかつキャッチーな、2曲目らしい曲。コード進行が複雑で、部分転調とかも結構入っていて、そのあたりがプログレッシブらしさを高めていますし、リズムチェンジが目まぐるしく、この曲にもアイデアが凝縮されています。そんなこの曲のハイライトは3分過ぎからのパートではないでしょうか。ヘヴィなパートから一気に転調し、爽やかかつ切ないメロディーを載せるそのセンス、半端ないでしょ…

ドラマティックなサビのあと、最後の2分はインストパートです。プログレメタル感を出したり、ジャズロック感を出したりと、本当に懐が深い…

#3は全体を通してダークな曲。そしてアルバムの中では比較的ストレートな曲です。しかしながら例に漏れず、この曲にも大きく転調をするパートがあって、4’10″あたりからのアコギとボーカルのパートにグッときました。そこでそのコード使うか!みたいなのもあるし。

#4はシンセとボーカルのみの小曲で、#5へと続きます。幻想的なシンセの音色がいい。

#5はダークで緊張感に溢れた曲。サビとAメロの対比が聴きどころです。

一転して明るい、プログレっぽいイントロの#6はサウンドこそプログレメタルですが、ギターさえヘヴィじゃなかったらプログレハードみたいな印象も受けそうなメロディラインだったり。とはいえ、中盤以降はしっかりメタルします。3’40″あたりからの、同じメロディを違うテンポや譜割りで繰り返すアイデアが新鮮です。

#7はなんとなくCircus Maximusっぽいインスト曲。これ確実に、シンセの人は意識して似せてますね。とはいえ、コードの使い方がCMとは全然違うのでオリジナリティはかなり感じられます。

#8はアコースティックなバラード調の曲。Dream Theaterもこういう曲やってそうだな~、と思うんですが、ぼくあんまりDT好きじゃなくて聴いてないので、実際のところは分かりません。笑

#9は再びの分かりやすいプログレメタル曲。イントロのリードギターが超シビれます。ただテクニカルなだけじゃなくて、歌心もあるところがいい。Bメロの浮遊感のある感じから、精一杯パワフルに歌うサビへの流れも絶品です。その後も、爽やかでおしゃれなパートが続きます。

#10はポストロック系のプログレメタルです。幅広いなぁ。ずっとスローな感じの、プログレロックっぽい展開の曲が多かったのに、ミニマルな感じのパートが組み合わされてます。それでもサビだけはスローになる、アクセントの妙はクセになります。

アルバムの最後を飾る#11は16分の大作。これがまた素晴らしい出来で、かなりDream Theater感があるんですが、こんなドラマティックな曲、今のDTには絶対作れないだろうなぁ、なんて思ったり。5分前後のインストパートなんて完全にダンエタ。笑

とは言え、やっぱりコードの使い方がかなり独特なので、Soul Secretの色は強烈に刻まれていますし、これまでのいいところが全部詰まったような、アルバムの集大成的な曲です。やっぱり明るいパートの美しさが半端ないよなぁ。10分からの幻想的な雰囲気のパートなんて、何度聴いても鳥肌が立ちますし、10’50″からのピアノは最高にドラマティック。

最後はカオティックなインストパートから、ナレーションの入るエンディングへ。この劇的なドラマ性。

 


 

 

メジャーなバンドになるためには、やっぱり楽曲をもうちょっとシンプルな構成にする必要があったり、ボーカルの不安定さといったような技術的な部分の向上が必要になるかとは思いますが、プログレメタルとしての芸術性という部分では、間違いなく一級品のアルバムです。こういうのを待ってたんだよー!と言わんばかりのドラマティックさと複雑さ、それでいて抑揚のあるメロディの組み合わせはかなりのものです。

なかなか日本では、というか今の時代に受け入れられるような音楽性ではないですが、こういうバンドがあるからメタルはやめられないんですよ。笑

 

 

アブラハム的オススメ曲 #2 Our Horizon, #11 The White Stairs

アブラハム的オススメ度 8/10

 

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